概要

日時

平成29年1月15日(日)午前10時~正午

場所

沖縄県口腔保健医療センター 2階 大研修室

対象者

歯科医師・歯科衛生士・医師・保健師・医療従事者

参加費

無料

演題

炎症でつながる歯周病と糖尿病
〜チェアサイドで語られる本物の知識と智慧が日本の未来を救う〜

講師

にしだわたる糖尿病内科
院長 西田 亙先生

講演内容

にしだわたる糖尿病内科 院長 西田 亙

 

私は、内科医であり糖尿病専門医ですが、歯科における歯周治療が、歯周病はもとより、その人の将来をも大きく左右する力を持っている事例を、多くの症例を通じて経験してきました。
「炎症を通じて歯周病と糖尿病がつながっている」という事実は、世間ではまだそれほど認知されていないようですが、「口腔は全身の窓である」ことを意識しながら日常を観察すると、実に多くのことが見えて参ります。今日の講演では、私自身が経験した症例を通して、口腔の衛生状態が命に関わるほどの事態を招いたり、日々の歯周治療が、インスリンにも勝る劇的な効果をもたらし得ることをご紹介致します。
歯科医院における慢性歯周炎の治療は、将来やって来るであろう糖尿病発症の運命から、目の前の患者さんを救うことにつながりますし、東日本大震災で世界的に注目されることになった震災後肺炎もまた、口腔感染制御により、発症を防ぐことができる好例と言えます。
残念ながら私達医科の人間は、糖尿病を発症した人達しか相手にできません。しかし、歯科医院には糖尿病予備群も含め、未病の成人や子ども達がたくさん訪れます。歯科の皆様が、チェアサイドで本物の知識と勇気を来院者に授けることで、多くの日本人が糖尿病発症から守られることでしょう。
平成28年、糖尿病領域における医科歯科連携は、歴史的転換点を迎えましたが、ほとんどの医科歯科関係者がご存じないこの事実についても、詳細に解説致します。