概要

日時

平成28年10月2日(日)午前10時~午後2時30分

場所

沖縄県口腔保健医療センター 二階 大研修室

対象者

日本歯科医師会会員

参加費

無料

申込締切

平成28年9月27日(火) ※厳守

平成28年度日歯生涯研修セミナー日程

開 会 会長挨拶(10:00)
比嘉 良喬
― 第1講演(10:15~11:45)―
『根面う蝕への対処』
~う蝕治療ガイドラインが示すフッ化物の応用とグラスアイオノマーの活用~
鶴見大学歯学部 教授 桃井 保子
ディスカッション?(~12:00)
 
休憩(12:00~12:45)
 
― 第2講演(12:45~14:15)―
『CAD/CAM冠 成功への秘訣!』
大阪大学歯学部 教授 末瀬 一彦
ディスカッション?(~14:30)
閉 会

講演要旨

根面う蝕への対処
~う蝕治療ガイドラインが示すフッ化物の応用とグラスアイオノマーの活用~
桃井 保子
根面う蝕への対処は歯冠部う蝕のそれに比べて、複雑かつ困難である。日常的に遭遇する歯頚部を取り巻くように発症したう蝕には、従来のう蝕治療の考え方は通用しない。実質欠損があっても、切削せず再石灰化療法でう蝕の進行を抑制する方が結果的に歯の延命につながることも多い。発症してしまった根面う蝕をいかに重症化させないか、歯を弱体化させずにいかなる手を講ずるか。日本歯科保存学会のう蝕治療ガイドラインにそって解説する。

 

CAD/CAM冠 成功への秘訣!
末瀬 一彦

CAD/CAMシステムには、補綴装置の安定的な生産性、材料の均質性、作業環境の改善、情報の伝達・蓄積など多くのメリットがある。平成26年4月に保険導入されたCAD/CAM冠は、導入当初の調査では9%の脱離があったが、脱離しやすい理由は、超微細なガラスフィラーが高密度に分散、マトリックス部分のレジンが高度に架橋されたほぼ完全な重合体であること、表面が滑沢で、クラウンの適合性が緩いことなどである。今回のセミナーでは、CAD/CAM冠成功への秘訣として、適切な支台歯形成、良好な適合性、確実な接着操作について解説する。