概要

日時

平茂27年7月20日(月)午前10時~午後3時

場所

沖縄県口腔保健医療センター

対象者

本会会員(第1種~第4種会員・終身会員)・本会会員診療所スタッフ
(スタッフは、歯科衛生士・歯科技工士・歯科助手・受付事務とする)

参加費

500円(弁当代)※会員口座より引去りいたします。

演題

「Dr.弘岡に訊く臨床的ペリオ講座」
~インプラント周囲炎を引き起こさない為の歯周治療とインプラント治療の原則~

講演抄録

「Dr.弘岡に訊く臨床的ペリオ講座」
 ~インプラント周囲炎を引き起こさない為の歯周治療とインプラント治療の原則~

東京都開業、東北大学臨床教授
弘岡 秀明

 

歯周病は歯牙に付着したバイオフィルムによって引き起こされる炎症を伴うある種の感染症である。縁上あるいは縁下のバイオフィルムを機械的にあるいは補助的に抗菌剤を用いて除去し徹底的なサポーティブセラピーをおこなうことにより90年代までに炎症のコントロールという点では歯周病治療の解決を見た。90年代に入ると歯周病で抜歯が避けられない歯牙も歯周組織再生療法の導入により保存が可能になってきた。それと同時に無歯顎に用いられたデンタルインプラントが歯周病で部分欠損歯列になったケースにも応用され患者の Quality of Lifeは向上した。
最近のヨーロッパの歯周病学会(European Federation of Periodontology)のメインテーマは歯周組織再生療法と歯科インプラントである。インプラント治療では初期の頃は埋入方法がメインテーマであったがここ数年インプラント周囲病変の発症率がわかってくるにつけその関心はインプラント周囲病変への対応に移ってきた。その解決方法は現在のところ見つかっていない。インプラント処置を行っていないクリニックにもインプラント患者が来る時代である。
今回、歯周治療の原則を今一度整理しながらインプラント周囲炎への対応について文献考察を加え症例呈示すると共に私見を述べてみたい。
 
弘岡秀明 略歴
1978年 九州歯科大学卒業
1998年 イエテボリ大学歯学部歯周病科研究員
1990年 チューリッヒ大学歯学部補綴科留学
1991年 イエテボリ大学大学院卒業(歯周病科)
1993年 同大学にて”Odont. Licentiate” 授受
1999年 新潟大学歯学部保存学第二講座非常勤講師
2010年 東京医科歯科大学大学院歯周病学分野非常勤講師
2012年 東北大学大学院歯学研究科咬合機能再建学分野臨床教授
2014年 東北大学大学院歯学研究科システム補綴学分野臨床教授
日本歯周病学会専門医、指導医、日本臨床歯周病学会認定医、指導医

参考書
Dr.弘岡に訊く臨床的ペリオ講座1、2 歯科医師と歯科衛生士に必要なエビデ